女子生徒が一斉に私を見る重圧感に、多少なりともビビりながら両手に力を入れた


ま、負けるもんか!


先輩はすぐに私に気が付いたようで、ニッコリスマイルをしている


「やぁ…君は確かあの時の」


「ハイ…あの時はありがとうございました」


とりあえず頭を下げた


「いいよ。どうしたの?」


先輩は周りにいた女子生徒達を交わし、私だけを階段の方へ促した


「あの時…空っぽだったんです…もしかして中身、見ました?」