私は、返ってきた2万円を制服のポケットに入れた


「先輩…その世界に1つだけのモノって?今日、持って来てるの?」


先輩は私の肩から手を離し、図書室の後ろの方の窓を開けた


「ホラ!見てみろ」


「外にあるの?え?見えるの?」


私は意味がワカラナイまま、窓から顔を出した


「え…先輩、何?」


「だから〜ココから、いつも下で寝転んでるバカが見えてたんだよ」


「えっと…そのバカってまさか…私?でも、私は関係ないでしょ?」