「あ〜だって俺が王子様って知らないの、お前が最後だったからな」


先輩は頭をかきながら笑う


「う、嘘…他にも絶対、いるよ?」


「いねぇよ!それに俺が欲しかったモノがやっと届いたんだ!王子様なんかやってられねぇし」


先輩は私の肩を抱き寄せて奥の本棚の方へ促した


そういえば先輩、物凄く欲しいモノ、注文してたんだっけ


「欲しかったモノって?見せてくれる約束だったよ?」


「見たい?」


「うん!2万円もするんだもん!もしかしたら…変なの?」


私は眉間にシワを寄せて聞いてみた