私は先輩の顔を見上げた


「帰りにもう1回、観覧車乗ろうな」


先輩の言葉が、今の私には何故かとても嬉しくて、私は自然と微笑んでいた


「うん!」


「観覧車に相席はねぇよな?」


「だから順番が早く来たんだね」


「観覧車の入り口に、相席を断る場合は係員にお知らせくださいって書いてあったけど、ああいう場合、言えねぇって」


先輩が照れたように笑っている


先輩も相席、嫌だったのかな?