先輩王子のちょっと危険な甘い罠

私はカップルを見れずにひたすら観覧車の窓から下を見ていた


先輩は何考えてんだろう…


向かい合わせのカップルは、男性が女性側の窓から景色を見ているので、2人が重なる状態


私達は左右、別々の方向を向いちゃってるし…


もし、二人っきりだったら、私と先輩はどんな話をしてたのかな?


観覧車はゆっくりと動き、一言も喋らないまま地上へと戻った


「ハイ!お疲れ様でした〜」


係員に頭を下げて、観覧車から降りた私


先輩もすぐ後ろから降りてきた


「昼飯、食う?」


「うん…」