先輩王子のちょっと危険な甘い罠

冗談っぽく笑いながらそう言い、先輩が書いたバカという文字を消す


「俺の良さ…教えてやろうか?」


先輩は私の右手首を掴んで少し捻り、私の体を先輩の方に向かせた


「え?」


ヤダ…先輩、笑ってない…


「俺、皆の憧れの王子様!」


「し、知ってます…」


先輩の手は緩むどころか、爪が皮膚に食い込む程、力が入っている


「お前みたいな女、初めてだ」


先輩は意味深な言葉を言って、手を放し、また宿題を始めた


私だって先輩みたいな男、初めてだけど?