移動教室の授業が終わり、私は琉衣と教室に戻っていた


階段の上からバタバタと下りてくる足音に2人で足を止めて見上げる


あ…昨日の男子だ


「ようっ!」


いきなり手を上げてきた


「は、はぁ…」


私は適当に頭を下げたが、隣にいる琉衣の視線を感じる


「アイツ、ああいう奴だけど、よろしくな」


「ハ、ハイ…でも…」


男子はそう言って階段を駆け下りた


「ふ、う、か、ちゃぁん?」


ウッ!なんて説明しよう