「ま、いいけど…俺のことを欲しがる女は有り余るくらいいるからな」


「そうですね」


私は耐えた


本当は、有り余るくらい女がいるんだったら、私なんか相手にしないでいいじゃん!って言いたかった


でも、嫌われたくないから、その言葉を飲み込んだ


「じゃ、私、帰ります」


「あ、俺も…」


2人で図書室を出て、左右に別れる


校門を出た私は、さっきポケットに入れたアメを口に入れた


いちごみるくだぁ〜


甘〜い甘〜いアメを舐めながら、私はゆっくり歩いていった