「ね、風花〜」


「ん?」


「昨日の話なんだけど、あの、王子様に告白した子ね、隣町の男子校の生徒会長に告白してたんだって」


琉衣がお手製のデータ帳を開いた


「隣町のって、確か…」


「東條和真!」


「そうそう!女子校の彼女一筋とか言ってたよね?」


琉衣が私の耳に顔を近付けてきた


「あの1年、その東條くんにフラれたらしいよ!で、うちの王子様に告白したみたい」


「それって、その子、王子様のこと、好きじゃないってこと?」