「…さん。橘さん!」


「ん…」


「橘さん!具合はどう?」


私は保健室で寝てたことを思い出し、少しだけ目を開けて、まだ具合が悪そうな声を出した


「先生…まだちょっと…」


「そう…もう1度、熱、測ってみましょうかね」


先生は体温計を私に渡す


私は脇に入れて、熱が上がっているように祈った


ピピッ


「どれどれ…ん〜やっぱりないわね」


「そうですか…」


当たり前だよね…


ただの寝不足の仮病だもん