琉衣が心配そうに私の顔を覗き込んだ


「ん…頭が痛くて…」


「え?大丈夫?保健室行っといでよ」


「うん…そうしようかな…」


私はゆっくり、席を立ち、教室を出て保健室に向かった


階段、下りるの面倒くさい


学校にもエスカレーターやエレベーターとかあればいいのにな


ブツブツ言いながら、保健室のドアを開けた


「失礼します」


保健医の先生は白衣が似合う、優しそうなオバサン先生


「ん?どうしたの?」


「今朝、頭が痛くて…ちょっとフラつくんです」


「アラアラ…熱、測りましょうか」