私はそう言い、サッサと宿題をカバンの中に入れて、エジプトの本を持った


「ちょっと待てって!」


「あっ!エジプトの本、見ます?置いときましょうか?」


私はエジプトの本を先輩のノートの上に置いた


先輩が私の左手首を掴む


「夏って…いつからだ?」


「知りません!」


「そっか…じゃ、近いうちに、2万、返すよ」


先輩は私の左手首を放した


「よろしくお願いします…」


私はカバンを胸に抱えて図書室を後にした


近いうちに返してくれる


先輩ともそれで終わり…