今頃、あの子、皆の前で先輩に告白してるのかな?


先輩、優しいから、あの子が緊張しないように、別のところに誘って、2人っきりになったりするのかな?


ハハ…私、何、気になってんだろうね


勝手にお金盗って使って、返してくれない先輩のくせに、私に条件出して威張ってて…


私、何、真面目に条件飲んで、毎日、図書室通ったりしてたんだろう


そんなことしなくて、サッサと返してもらえば良かった


教室に着いた私はカバンを机に置き、その上に突っ伏した


「お〜はよん!ふ、う、かぁ」


朝から上機嫌の琉衣が声をかけてきたが、私は突っ伏したまま挨拶をした


「おはよ…」