「もうすぐ来る時間よ!」

「あっ!来た!」

「キャーッ!先輩、おはようございます〜」


私の周りが急にざわめき出し、悲鳴にも似た大きな叫び声に圧倒される


興奮気味の女子達の中、私の目が、黄色い声を浴びる王子様を捉えた


先輩だ…


な〜んだ…


やっぱり王子様じゃん


クールに気取りながら、少し照れた横顔


先輩が私のいる方向を見ようとした時、先輩を呼び止めた女子がいた


「先輩っ!」