この間よりも早く家を出た私


黄色い声が聞こえるんじゃないかと、ドキドキしながら通学路を歩いた


校門に近付くにつれて、女子達が固まっていくのに気付く


どうやら花道を作っているようで、私はそれを横目で見ながら、校門の陰に隠れた


ふふ…ココなら女子達に紛れて、私がいるなんて、先輩、絶対気付かないよ


この時の私は、女子に囲まれる先輩を見たくないハズなのに、コッソリと隠れて見るというスリルを味わってドキドキしていた