「数学だよ。
あんたは結構苦手科目だから、
先生を見ているだけで、
答えが出ると思っている？」


芽衣は真剣な顔で、
私に聞いてきてビックリした。


「出る訳ないでしょう？
分からなかったら、
先生に聞けばいいでしょう？」


「そうだね。」


私はホッとした。
答えが分からないではなく、
先生が何故私を好きになったのか
それが知りたい・・・。


毎日キスをされたり、
一緒に抱きしめて寝るのが、
当たり前の生活・・・。


けど学校に来たら、
間抜けな先生を演じている。
同じ人物とは全然見えない。