『この人で無いと、
私は幸せになれない。


だから、
父は先生に託した。』


そう思えたからこそ、
私は父の腕から、
先生の腕に自分の腕を
絡めたのだった。


やはり離れる時に、
あの時の事を思い出す。


「幸せになろう?」


耳元で先生が囁いてくれた。


私は頷いて、
みんなの前で、
先生と幸せになる事を、
誓った。