「出かけるぞ?」


卒業式が終わって、
2日後の事だった。


「何処に?」


「良いから。」


先生は私の手を引っ張って、
車に乗せられた。


高速道路に乗って、
随分走った所で降りて、
ある場所に着いた。


「ありがとうございました。」


外から聞こえてきた声に、
懐かしさと嬉しさが
同時にこみ上げてきた。