別に大学を出ましたと、
紙を貼って歩く訳ではない。


私は学歴や家の事ばかり、
考えすぎていたかも知れない。


「美佳。
答えが出たんだね?」


「うん!!」


「じゃあ書きなよ。」


私は芽衣に言われて、
進路用紙に書いた。


「これで良いよね。」


「うん。
それでこそ美佳だよ。」


やはり私の一番の味方は、
芽衣だった。