その夜、
先生は帰ってこなかった。


私は一晩中起きていたら、
先生が帰って来た。


「お帰り・・・。」


「ただいま・・。」


私は先生に近付くと、
匂いのキツイ香水がした。


「いいよな!!
お前は俺の気持ちも知らずに、
順平にヘナヘナした顔で、
チョコを渡したよな!!」


「違うよ!!!」


「五月蝿い!!!」


私は初めて、
先生に頬を叩かれた。