家に帰っても、
芽衣に対する気持ちが、
私の涙を誘った。


「何泣いている?」


「先生?いつの間に?」


学校で解散した後、
先生は少し学校に残った。


「芽衣に嫌われたかも?」


「部屋に戻らなかったから?」


「うん・・・。」


私は涙が止まらない。
芽衣に嫌われたら、
私はどうしたらいいの?


「中村はそんな卑怯な人間か?
アイツは多分お前の事が、
好きなんだろう。」


「私も好きだよ。」


「だったら心配するな。」


先生はそっと私を抱きしめた。