「知らないのか?」


私は先生しか知らない。
私は本当に頷くと、
先生は私を見つめた。


「俺の家は、
世界に全てある会社。」


「世界に全てある会社?」


私が繰り返した言葉に、
先生は本当に知らないのか?
そんな顔をしていると、
父と母は奇声を上げた。


「ちょっと!!!美佳!!
アンタ本当に知らないの!!」


父と母の言葉に言われても、
全く知らない私に、
両親の言葉に私は、
とんでもない人だと、
初めて知ってしまった!!