「何でなの?
先生の家はお金持ちじゃ?」


「そうだけど、
その当時会社が傾いて、
大変な時期だった。


母親は父の母から何度も、
嫌味を言われていたとき、
俺は何も出来なかった。」


俺は幼かった時、
父の祖母が母に言っていた。


「アンタを貰ったけど、
好きで貰った訳ではありません。
息子がどうしてもと
言ったせいなのよ!!!」


「申し訳ございません。」


「あんな弱い子?
本当に生きられるの?」


俺は確かに直ぐに風邪を
引いては迷惑を掛けていた。


追い打ちをかける様に、
俺が心臓病で入院する前日、
祖母に言われた言葉が、
今でも忘れられない・・・。