そして家に帰ると、
両親が居た。


「ただいま・・。」


「お帰り。美佳。
心配しなくってもいいわよ。
借金取りが来なくなったわよ。」


「何で?」


そう両親に聞くと、
私は少し思った。


最近毎日来ていて、
借金取りが来なくなった。
近所の人たちの、
冷たい目が少し無くなった。


「そう言えば、
学校の滞納金が支払われて、
どうしてお金を支払ったの?」


「それがね?
分からないんだ・・・。」


両親が知らない間に、
借金すら無くなっていて、
私の学校のお金すら、
両親は知らなかった。