家に帰ると、
私は驚いた。


「お帰り。」


家の中にいたのは、
先生のお母さんだった。


「どうしたんですか?」


リビングには沢山の綺麗な
ドレスが飾られていた。


「芳樹に頼まれて、
今度のお披露目の衣装を
頼まれたのよ。」


にこやかに話すお母さんに、
私は戸惑いを隠せなかった。


本当に私でいいの?
そんな疑問を投げかけたい。
けど言えない私もいる。


今ここで私が我儘を言ったら、
また多くの借金を、
抱える生活を送る事になる。