次の日


「椎名ちゃん、おはよぉ」

「小春~。今日も顔色いいねっ」

嘘ぉっ!

「やつれてない?昨日ねぇ…あいつホントひどかっ…」





ゾクゥッ!




何なの、今の寒気は。




キョロキョロしてると、顔の横にヒュンッと何かがかすめた。

「やだーっ!ヒロ、危ないよぉ?」






ヒロ…?




声がした教室の後ろの方を見ると、晴弥がうちの制服を着て…

我が物顔でなぜか私の席に座っている。

周りにはもちろん、クラスの女子。





…うわぁっ!何でここにいるのぉ?





しかも、制服がまるで衣装のよーだよ。

放つオーラがハンパない。

とても凡人には見えないよね。





…昨日晴弥が言ってた、

オレが普通にしたくても、周りがほっとかないっていうのは

頷ける気がした。






って、認めてる場合じゃなーいっ!