「晴弥、あのねっ」

「おー」

コーラを飲む手を止め、私を見る晴弥。





「私…晴弥を待ってていいのかな」

「…は?」

うわ。

やっぱり調子乗っちゃった?






「ダメ…かな?」

ドキドキする。

晴弥は…

笑わなかった。








晴弥はチラリとキッチンの二人がこっちを見ていない事を確認すると、

私のおでこを軽く弾いた。

「それはブータンの成長次第。また、連絡するから、待っとけ」






きゃ。

晴弥…

それって

どうとったらいいの?







友達以上、恋人未満?

そーだよね。

まだまだ私たちは

お互いの事

ほとんど知らないんだもん。






「あ、それからだな」

「…ん?」

「オレがいない間、他のオトコに誘惑されんなよ?あ~いうバカとか」





晴弥が指差す方向には、

キッチンで椎名ちゃんとじゃれあってるタツの姿。





ちょっとは不安に思ってくれてるんだ、タツとの事。

ま、妬くキャラじゃないけどね。晴弥は。