「小春っ。なんで無視?」

タツがクラスの女の子を引き連れ、こっちに歩いてくる。

「自分の胸に…聞いて下さいっ」

「…小春の胸に?どれどれ」

「ぎっ…きゃあぁぁぁーっ!」





タツは、私の胸に軽くタッチ。

さぁいぃてぇいぃ~っ!!






うわ~んっ!

タツ、大嫌いーっ!





事もあろうに、クラスの女子は…

私にも聞いて下さいって、縦一連に並んでいる。

きゃーっ。みんなヘンだよっ。

だからタツみたいなおバカが生息するんだ。






授業が始まるって分かってたけど、教室を出て来てしまう。

うぅ…もぉヤダ。

こんな生活。





晴弥のせいで、毎日めちゃくちゃだよぉ。

かといって、晴弥がいなくなるのは寂しい。

…矛盾した私のココロ。

どうしたらいいか、自分じゃわからないよ。




…お母さぁん。翼ぁ。

早く二人の顔が見たいよ。