血が止まると春樹も止めてくれた。

「なんか…」

春樹ってこんな
かまってちゃんだったっけ?

「沙羅…ごめんな…」

「……寝ぼけてるの?」

黙って私を抱きしめる春樹。
なんだか春樹の手が少し、
震えているように感じた…
そっと私も抱きしめ返す。

「ほらご飯作んなきゃ
遅刻しちゃうっ!!」