「…新菜」


「ニイナ?」


「期待の新人だから『新』て字を入れたいのよね。あと、菜の花みたいに周りを明るくしてくれる子に育って欲しいから『新菜』。どう?」


ママが有本君の顔を覗き込む。


「はい…!すごく素敵な名前!!嬉しいです!」


有本君が私の方を見たので、私も頷いて笑みを返した。