「ううん、私なら大丈夫。…バレたからには西神君に堂々とアタック出来るよね。うん、頑張ろうっと」


新菜が涙を拭った。


「新菜って本当にポジティブだよね」


「だって、人生ネガティブに生きてちゃ勿体ないじゃない!」


泣いたカラスがもう笑っていた。


立ち直りの早さは日本一だろう。


新菜からオカマの強さを感じた気がした。


「じゃ、メイク直したら出ておいでよね」


そう言って襖を閉めた。