私はいつも 辛かった。 お母さんが来て 「きっとすぐ治るから。」 って涙を堪えながら 私に言ってくれるのが。 だって知ってるの。 私もう永くない。 少し遠くの 灯りが漏れてる場所から 聞こえてきた すすり泣く声。 気になって近くに寄ったら よく知ってる声が 聞こえた。 あと五年が 良いところです。 あぁ、ごめんなさい。 せめて音を立てないように 戻ったの。