私はあなたが りんごを私に 剥いてくれる時間が 一番好きだった。 綺麗だけど節だった あなたの手が 紅かったりんごを白に してゆく様は ごく自然で、 魔法にみえた。 りんごを剥くことは だれにでも できるはずなのに、 不思議だよね。 あなたが剥くと 誰も出来ないことを しているようにさえ 感じたの。 本当に不思議だった。 その姿を見るだけで 満たされた。 大事に大事に 扱うから、 私がそうされてる訳では ないのに、 何だかすごく くすぐったかった。