「新郎、直人。あなたは病めるときも健やかなるときも…」
お決まりの神父の言葉。
神様なんて、信じて無いけど、これを誓ってしまったらもう後戻りは出来ないんだろう。
でも仕方ない…自分の気持ちから逃げて、この道を選んだのだから…。
凛への想いを断ち切る為に…
僕はこれから…偽りの愛を誓う……。
「あなたはこの人を愛し続ける事を誓いますか?」
『…誓い……』
「ダメ!」
一瞬躊躇いながらも口を開いた所で響いた声。
周りがざわつく。
「凛!あなた何を…」
そんな母の声で凛がが叫んだ事が分かった。
『凛…?』
強い瞳で僕を見つめる凛から僕も目が離せない。
「直くん…プレゼント、何でも良いって言ったよね?」
『え…あぁ…』
凛の言葉に戸惑いながら言うと、凛が僕の胸に飛び込んできた…。
急な事に何がなんだか分からない。
「直くん…。私…直くんが欲しい!」

