星より高く飛ぶ竜

「で、僕はなにをすればいいんですか?」

「まず、この船内の地図がここにある。甲板の下にあるこの倉庫みたいなところに竜の卵は保管されている。そこまで行かれれば、あとは特に問題はない」

「どうやってこの船からでるんですか?」

僕は尋ねた。男は、腕組みをしながら、空を指差した。

「飛行船さ。あと20分でこの船の上に飛行船が到着する予定だ。その飛行船に乗り込んでしまえばこっちのものだぜ」