震える手で首筋を触る。 野上くんは“男の顔”だった。 そうさせたのは自分だ。 動揺しながらも、冷静にそう感じていた。 野上くんの気持ちを知りながら、それでもハッキリさせないでズルズルとしていた自分自身が招いたこと。 好きな人が他の人を考えているところなんて、見たくないのもわかる。 それでも、野上くん…。 ひどい…。 ひどいよ…。 あぁ、私はバカだ。 猛先輩にも忠告されていたのに…。 野上くん、ごめんね。 私は本当にバカだ。