君の隣

「立ってないで座れば」



窓側にあるソファーを指しながら自分のカップに口をつける



「う、うん」








何だかぎこちない






何年振りに入ったかわからない春樹の家


二人っきり











手が出ないブカブカのスウェット







昔は身長も力も大して違わなかったのに




いつからこうなったんだっけ?











きっと無意識に意識しないようにしてた








目の前にいる春樹が




自分とは違う





一人のオトコノコだということを認めたくなかった