『じゃあ、松澤くん。
杉本くんの指導は
松澤くんに
任せることにするから
よろしく。』



と言って
マネージャーは
松澤さんの肩をポンと叩いた。



『えっ…でも…俺は…そんなこと…。』



『よろしくぅ〜』



松澤さんは、
面を食らったような顔をしているが、
マネージャーは
そんなことお構いなしに
事務所を去っていった。







急に新人指導を
任されて
面を食らっている松澤さん。



どうしていいか
分からない私…。



2人の間に沈黙が流れた。



『よろしくお願いします 松澤先輩。』



『よろしく…。』



何から教えていいのか
分からないのか
松澤さんは、
頭をかいて辺りを
キョロキョロと見渡した。



案外落ち着きのない人なのかな…。