その時、わたしのケータイが鳴った。

達志からだ。


わたしは理美にそれを見せてから通話ボタンを押した。



「はい。」

「俺。今どこ?」

「理美と公園だよ。」

「今から会えない?」

「うん、どうすればいい?」

「行くから、待ってて。」


そう言うと、電話は切れてしまった。


「理美、今からここに達志くんが来ることになったの。ちょっと不機嫌そうだった…もしかして、もう知ってるのかも。」

「そっか…。でもちゃんと説明すればわかってくれるよ!」

「うん。」

「何かあったら相談してね。」


去っていく理美の後ろ姿を見送り、達志を待った。