その夜、電話がかかってきた。

わたしは寝ぼけ眼で誰かも確認せず電話を取った。


「・・・もしもし。」

「唯。寝てた?」

「うん・・・。」

「ごめんな、起こして。どうしても声聞きたくて。」

「うん・・・?」

「唯、こないだの話、考えてくれた?」