青い過日

その夜、家で雑誌を読んでいると、ケータイが鳴った。

達志だ。

いきなりドキドキした。


「はい。」

「前田?今、大丈夫?」

「う、うん!」

「今日一緒に帰れなかったし、声聞きたくなっちゃって…。」


きゅうん。


こんなこと言われたの、はじめて。

こんなに甘くていいのかな…。