【有り得ないー10】


礼子とオッサンが
外で話をしていると、
先程脅かした
礼子の両親が、
家から飛び出した!







「母さん早く!病院へ!」







礼子の父は、
母の手を引き病院に
向かっていた。








「!!
礼子君!お母様に何か
あったんじゃないか!?
ほら行くよ!」









「え~~いいよ。
それより他の人を
脅かさなきゃ」








う~ん、ここまでくると
この子霊としての
心構えは素晴らしい。








「霊務の素質ありまくり
だね、礼子君…」









「素質より位あげなきゃ!!
それより私、
位あがってないかな?」








礼子にそう言われ、
オッサンは
ジッと見てみた。









「あ、上がっている…
レベル7になってる…」








信じられない……
こんなに早くレベルを
上げるなんて…









まあ、
両親を脅かすなんて
異例なことしたから
当たり前か。









「やったあ!!
これで特殊能力が
使えるんだね!」









…と礼子は大喜びだった