【ヤツらの存在ー16】


「へえ!面白いね!」









「…本当に気をつけな…
ヤツらはレベル10だが
特殊能力を使える…
しかも霊力はハンパなく
高い」







「霊力が高い?
霊力高いと、
なんかあるの?
なんか貰える?」








その力についても、
説明しなければならないようだ。








「霊力はその霊の素質
みたいなもんだ。
霊力が低いと何やるのも
弱い。
人間を怖がらせられない」









例えば
金縛り一つにしても、
霊力が強い霊だと
強力な動けなくなる
金縛りを使えるが、

霊力が弱いと
チョットしか効かない
金縛りしか使えない。







どんなレベルの能力も
同じこと。









頑張って何十年かけて
レベル10になった霊も
霊力が弱く、人間を
吹き飛ばせない霊も
存在する。

(まあ、そうゆう霊は
自分の霊力の弱さに
絶望し、
霊務を辞めてしまうが)









「アンタの霊力は…
まあ見たことないから
分からないけど、
さっきアタイにかけた
金縛りをみると、
アタイくらいの霊力だね」









実はこの時、
礼子は言ってなかった…








あの金縛りは本気では
なかったことを……