【ヤツらの存在ー11】


「!!
え……?
う、動けない…
これは、まさか…」







サキがそう言うと、
礼子はパッと金縛りを
解いてあげた。








「えへへ~
サキと同じレベルなら、
きっと金縛りも使えると
思ってやったら本当に
使えた♪
おもしれ」








おもしれって…







「そ、そんなバカな!
こんな短期間で…」








サキは驚きを隠せない。







他の霊達も、
どよめき始めた。










「ヒ、ヒィ!
こんなことって
あるのか!」








「こんな位の高い姉御が
2人…
なんて呼べば
いいんだ!?」








「姉御二号か?
姉御Bか?
姉御の姉御か?」







「じゃあ兄貴で★」






礼子がそう言うと、
みんな叫んだ。







「うおおおおお!!
兄貴!頼りにしてます!!」








「兄貴の誕生だあ!!
こりゃ頼れるぞ!」







霊達は期待に胸を
踊らせた