【礼子と愉快な仲間達ー29】


ここは1年2組の教室―


たくさんの霊達が、
ここに非難していた。







「おい見たかよ…
例の五寸釘の山田って奴

あんな不気味な顔で
笑うんだな…
目が魚のようで無気力な
感じがこええ!
それに何で常にワラ人形
持ってんだよ…」







「噂の札マスターの札夫
はハンパねーよ。
アイツは何枚札を持ち
歩いてるんだよ…
むちゃくちゃ過ぎだ。
見たこともない強力な
札もあるし、俺ら浄化
させられちまうよ!」







「見たかよマジリストの阿部ちゃん。
噂通り馬鹿そうだ…」








霊達は震えながらサキの
帰りを待っていた。







しかし、そんな彼等に、
追い討ちをかけるように
悪い知らせが来た。






「うう……」







それはボロボロになった
サキで、なんとかこの
部屋に逃げ込んできた
のだ。







「姉御!!
どうしたんですか!!
まさかあの三人に……」







その言葉に、サキは
申し訳なさそうに答える







「お前達…すまない…
やられちまったよ…」







頼りにしていたサキは
倒れ、もはや霊達は絶望
の色を隠せなかった






殺されるーーーーー

全員がそう直感した