【礼子と愉快な仲間達ー27】


三人はここ、A校舎の
三階に到着していた。







「ここ三階の廊下には、

怖い霊がいるって噂だよ?
阿部ちゃんどう?
何か感じる?」







「…………」







阿部は大きく息を
吸い込んでいるが、
微妙な表情だ。







「マジダメだ…つまんね

マジ何も感じねえよ。
マジもういい、B棟の
音楽室行って見ようぜ」







ヒュウーーー…







その言葉を言い終える
瞬間、
三人の回りに冷たい空気が通り抜ける。








そして、全員の耳に
ハッキリとその声は
聞こえた。







「ここから行かせない…
お前らを呪ってやる…」







それはサキであり、
阿部の目には、しっかりその姿が写っていた。







「…マジやべえじゃん♪
おい、札夫。
いつものヤツやってやれ

あの方向だ」







「オウケイ阿部ちゃん」







阿部に命令されると、
札夫はカバンから
オモチャのバズーカ砲を
取り出した