【礼子と愉快な仲間達ー15】


「俺、もうあんなとこに
行きたくねえな…」


男は、昨日写った礼子の
写真を握りしめていた。





ドアップの写真は
あの場で捨てたが、
他にも微かに礼子が
写ってる写真も一枚だけあった。






すると、
そこへ数人の女子がやってきた。






「ねえねえ、あの廃高に
行くんだって?」





「凄いじゃん!!
勇気ある~~~~★」





どうやら、さっき阿部と
呼ばれてたヤツに聞いたようである。





すると、どうだろう?
この男、
キューにチョーし
こきはじめた。





「う……ワハハハハ!
当たり前だろ!
霊なんてこの世にいねえし、いても俺は何も怖くないね!」





彼の勇気ある言葉に
女子は凄いスゴ~~~い
と褒め称えた。





「もう一度行って、
あの霊に会ってやる!」






……………






すると、急に男の首筋に
フワっと冷たい風が通り抜けた。





「…ウン…待ってるワ…
アナタをもうハナサナイ……」






微かに聞こえた言葉に
男はビクっとした。





見ると、
昨日撮った写真の礼子が
ニヤリと笑った。






「う、うぎゃ~~~!!!!」






男は、その場から叫び
ながら逃げた。






タラタラッタッタ~♪






礼子のレベルがまた
上がった…