「行ってらっしゃいませ」 「うん」 バイクにまたがり、大学へと急ぐ。 焦っているわけじゃないんだけど、今日はバイトも無い。 つまり日和を迎えに行けるって思ったら、なんだか心が急いていたんだ。 だからいつもより凄く集中出来たし、うっとうしい女の質疑応答にも愛想よく答えられた。 「あ、メール」 携帯が震えたので、確認すると久保君からだった。