月姫物語

軽くなるからだ。













「お助けいただきありがとうございます、白王様 シラオウサマ。」











清々しい声が、軽やかに響き、閉じていた瞳をうっすらと開けた。











「しら、お・・・う?」











『構わぬ、夜。』











銀色の毛並みを持つ白狐。











それが、月姫と夜を救った正体だった。












「も、しかして・・・」