不器用なカノジョ。





「いねーな、ひろちゃん」


かれこれひろを探し始めて10分が経過。



「グラウンドにいないんじゃね?

クラスの出し物見てる可能性も全然あんじゃん?」


「じゃあ…校舎の中探すかー…いや、やっぱりあそこに行こう!」


「あそこ?」


「そ。ひろの大好きな場所」



慎太郎を連れて通い慣れた廊下を進んでいく。

さすがに学祭の最中だけあって、ここに人はまったくいない。


目的の場所に近づくと楽しそうな笑い声が聞こえてきた。


あれ?ひろ…1人じゃないのか?